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マグネットは水のトラブルが9割
「マグネットは水のトラブルが9割」。書籍第2弾のタイトルである。ウソである。
独立するために事務所を借りてもう3年半足らず。その間に郵便受けには山ほどチラシなどの販促物がポストインされたわけなのだが、たまにマグネットが混ざっているのである。
最初に「磁石って燃えるゴミだっけ?」とかちょっと考えてチラシ類と別に分けておいたところマグネットが投函されるたびにその場所に置くようになり、だんだんと蓄積されていった。で、さすがに捨てようかというときに、ついつい数えてみたり分類したりしちゃったのである。
その数、28。うち「水のトラブル」を扱ったものが24。実に85.7%を占めておる。
というわけで、「マグネットは水のトラブルが9割」なのである。
やや9割には足りないが、1の桁を四捨五入すれば9割であるから、よかろう。なにせ「9割」じゃないと強さがない。「8割」もいいんだけど、「9割」には劣る。ビジネス本のタイトルを見ると、なんら数値化できない話だって「9割」ってことになってる。「9割」の強さが認められている証だ。もう「ビジネス本は9割が9割」とかいうビジネス本があってもよさそうな感じである。言い過ぎか。
さて。
これらのマグネット。版型がいくつかある。
主流なのはカード類よりひと回り大きいもの。これを横に使ってるものが多い。まれに縦型もあるが、貼る時に横にする想定なんだろうな。
あと、救急車型。これは急な対応ってやつを印象づける狙いなのだろう。変形でひとつ警察車両型もあった。
あと、文鎮のような横長のもの。これはA4の紙を貼る用途に向いてるってことだな。
訴求内容はと言うと、まずは水のトラブルに対応しますよってことはもちろんなんだけども、やはりフリーダイヤルがいちばん大きくレイアウトされる感じだ。他には「24時間」「365日」「クレジットカードが使える」あたり。
意外と検索窓は少ない。水がダダ漏れしてるのに悠長に検索してる暇はないってことか、あるいは見込み客が高齢者だったりしてITリテラシーを考えてのことなのか。あと、「3000円引き」が業界標準なのか?というくらい多い。たまに2000円引きのがあると、この過酷な値引き競争に負けてないかちょっと心配になったりもする。
でまあ、ついつい細かく見てしまったのだが、浮かぶ疑問は、「世の中にこんなに水のトラブルってあるものなんだろうか?」ということである。さらに、「マグネットってみんな冷蔵庫に貼るの?」である。
今やホームパーティーなんてものも流行っておるようだし、派手なゴチャゴチャしたマグネットを冷蔵庫に貼るのって、ねえ。
さらにさらに、「マグネットって広告として効くの?」というのも気になる。
まあ他の広告手法も(リスティングなんかを)やっとる前提ではあるだろうが、他の業態ではほとんど採用されてるのを見ない(なにせ9割だ!)のだから、このマグネットは「水のトラブル」専用といってもよいものだ。
効くのかなあ、効くんだろうなあ。じゃなきゃこんなにやらないよなあ。
費用ってどれくらいなんだろうなあとかも気になるなあ。まあ、どうでもいいんだけれども、こりゃ職業病だね、なんだかね。
で、「水のトラブル」以外が何なのか、ここまで読んだ方は気になるのではないだろうか。「お引っ越し&不用品回収」が3つに「カメラの買取」が1つであった。
まだ引っ越しは冷蔵庫と親和性あるかもだけど、カメラはなあ、と思ってしまう。そうだなあ、そういう意味では「水のトラブル」は冷蔵庫に貼られるマグネットと親和性が高いなあ。
効くのかなあ?マグネット。