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「CMを科学する」を読んで〜その3
この本を通じてさまざまなテクノロジーの進展を知ることができた。で、これからは、テクノロジーの進展に対する広告の送り手側の態度が問われることになるなあと思った。
一見これらのテクノロジーは新しいというだけで以前広く言われた「マス対デジタル」のような対立構造に捉えられて、CMにとって脅威になるのではないか?と思われがちな気がする。しかし私は、むしろCMが効くエビデンスにもなるし、もっと効かせるための指針になると考える。さらに(この本の中でも触れられているように)購買など全数系のデータとの連携によって「マス×デジタル×リアル」つまり広告キャンペーン全体の効果を向上させるためのツールになっていくはずだ。
テクノロジーはCMにとって脅威ではなく、武器である。
そう意識を変えていったほうが長い目で見て広告ビジネスにとってプラスだと思う。
これからは、「アート×テクノロジー×サイエンス=クリエイティブ」ってことになるんじゃないかな。アートは(いわゆる芸術ではなく)人的な技術。テクノロジーは機械的な技術。そしてサイエンスはそれらのベースであり、より働きやすくする知識の集積。
でまあ、個人的な話としては、就職して最初に配属された情報システム部でCM効果予測システムやらシングルソースデータの分析システムに関わってたころに思い描いた未来が現実になろうとしているなあと妙に感慨深かったりする。なんか、システムエンジニア→ストプラ→クリエイターという流れでやってきたのはこういう時代に仕事するためだったんじゃないか、なんて思う。TOMOGRAPHという社名も医療機器のCTスキャンのT=断面写真 Tomography から取ってるし、脳の中身にアプローチするのは必然なのではないかと。(ほんとか?)
(この項、おわり)